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私たちについて

ご挨拶

震災遺構浪江町立請戸小学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。この震災遺構は、2021年10月27日に一般公開を開始し、2023年3月末までに約74,000人の方に訪れていただきました。 皆様にも是非一度ご覧いただき、震災のこと、津波の恐ろしさなどを考える一つのきっかけにしていただければ幸いです。

目的

2011年3月11日の東日本大震災の脅威や教訓とともに地域の記憶や記録を後世に伝え、防災意識の向上を図ります。

福島県浪江町とは

福島県浪江町(なみえまち)は、福島県浜通り(沿岸部)の北部に位置し、双葉郡に属します。海、山、川に囲まれ、豊かな自然を誇り、大堀相馬焼やなみえ焼そばといった名産品でも有名です。

2011年3月11日の東日本大震災は、福島、宮城、岩手を中心とした東日本全体に甚大な被害をもたらしました。

福島県では、東京電力福島第一原子力発電所の事故のため、双葉郡の市町村の住民は避難を余儀なくされ、浪江町21,000人の町民は全国に散り散りになりました。

その後、浪江町内の避難指示が継続する中、除染やインフラ復旧、生活基盤の再生が進められました。2017年3月31日には、一部地域の避難指示が解除され、一部地域での居住ができるようになるなど、復興に向けた取組が進められています。一方、現在も多くの町民が福島県内外での避難生活を余儀なくされています。(浪江町ホームページより抜粋)

請戸小学校とは

請戸小学校が位置する請戸地区は、津波による死者が127名、行方不明者27人と多くの犠牲が出ました。 海から約300mに位置する請戸小学校でも、誰も経験したことのない長い揺れに襲われました。

防災無線が大津波警報の発令を知らせる中、校舎には下校した1年生11人を除く、2年生から6年生までの児童82人が残っていました。

教職員はすぐに児童に対し避難を促し、避難場所に指定されている学校から約1.5キロメートル離れた大平山を目指しました。


教頭先生が最後に校舎内外を確認していると大津波が押し寄せてくるのが見え、地震発生から約40分後に請戸小学校は津波の被害に遭いました。

被災直後の請戸地区

一方、児童達は避難場所を越えて更に数キロ山道を歩き、内陸の国道6号線で通り掛かったトラックに乗せてもらい、役場敷地内にあるサンシャイン浪江にたどり着き、児童と教員の全員が無事に避難することができました。